中性子物質材料科学研究室のHPです。
HERMESでのintファイルの形式
HERMESのRAWデータファイルは、直接RIETAN-2000に読み込むことができません。サンプルファイル(*.int)を参照して、Formatを以下の様に変更してください。IgorなどとEditorを用いるのが一番簡便でしょう。15秒くらいの作業です。なので、変換プログラムをつくる気はまったくありません。
下は0.1度ステップで測定した場合の例で、データ点数は1500点です。intファイルフォーマットは、Carbon版、Terminal版とも共通です。ただし、Terminal版はUnix形式で保存する必要があります。 (注意)!!!マークとそれより右のコメントは、intファイルには書かないでください。
3行目以下がデータで、一列目が散乱角、2列目がカウント数。HERMESのRAWファイルの数値をそのまま書けばよい。Free Formatで読み込み可。ただし、最後(1503行目)に空行をいれないと、エラーがおきるかもしれません。 |
RawファイルからIntファイルの作り方の一例
1:RawデータをIgorなどに読み込む。2:散乱角とCountを画面に表にして表示する。
3:表から散乱角とCountをマウスで選択し、コピーする。
4:miなどのEditorを立ち上げ、新しい書類を開く。
5:Editorの書類にデータをペーストする。
6:ヘッダー(GENERAL$とデータ点数)を書き込む。
7:ファイルに名前(*****.int)を付け、insファイルと同じフォルダーにセーブする。*****は、insファイルと共通にしておかないといけない。異なるOS間でファイルを移動させる時はTerminatorに注意。Termianl版の場合は、UNIX形式(LF)でセーブしなければいけません。
以上です。
注意事項
- データ用ファイル名は*****.intとする。*****の部分は、パラメーターファイル.insと同じにする事。
- intファイルとinsファイルは同じフォルダーにおくこと。
- ファイルに書かれているデータ数が2行目の数字と異なると、エラーを起こす。
- データに強度0が含まれていると、その事を指摘するエラーを起こす。
RIETAN-2000と97bのintファイルの違い |
RIETAN-2000でHERMESのデータを解析しようとすると、 Too large NREGION というエラーメッセージを出して止まってしまう場合があります。 問題点:RIETAN-97bで使用していたGENERALフォーマットのint FileをそのままRIETAN-2000に使用すると、HERMESのように2qが不等間隔の場合、Too large NREGIONエラーを起こし止まってしまう。あるいは、Igor用patファイルが正常に出力されず、空ファイルになる。 対処法:Intファイル2行目をGENERALではなく、 これでHERMESのデータでもRIETAN-2000がちゃんとうごくはずです。 |
詳細は泉先生のサイトをご覧ください。