論文での時制 |
Reputation, reputation, reputation! O, I have lost my reputation! I have lost the immortal part of myself, 「名誉、名誉、名誉!ああ、私はもはや名誉を失ってしまった。最も大切なものを失ってしまったのだ。」 |
現在完了:いつ使うか? | |
現在の自分の研究との関連で、他人あるいは自分の過去の研究を紹介する場合 この結果は自分の論文と関係があるんだよ、と暗にいいたい。でも過去でも問題ない。
ただし、発見の年、場所など時点を含んでいると必ず過去。関心が完全に過去の事象の説明にあるから。理由や方法で修飾された場合も過去。発見時の行為が問題だから。
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現在を含む漠然とした時期なら 現在完了 | |
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3:過去に発見された一般的事実、真理 | |
時制の一致を無視して 現在形でかく。
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4:実験方法は過去 | |
論文の中で、実験方法だけは間違いなく過去の出来事の記述だから。普遍的でもないし。一方、実験事実は未来も変わらない(はず)。 | |
5:Abstractの時制 | |
Abstract中でも、その論文の行為に関連した動詞は 現在形でいいらしい。ただし、私は現在形を使って閲読者に怒られた事がある。で、現在完了にしたら通った。でも、別な論文で現在完了で書いたんだけど、英語校閲にだしたら全部現在形になおってきた。どっちなんだあ?英語についてはレフリーよりは校閲者を信じた方がいいかな?
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時制についての一般的な豆知識 | |
I am going to do. とI will do.の違い論文で使う可能性は極めて低いのですが。確か、1970年代の中学校・高校の授業でこの二つは交換可能と教わり、書き換え問題がテストにでた記憶があります。 でも「未来の行為」の場合は両者には明確な違いがあり、可換ではありません。 どちらも未来ですが、その確定度、実現の確からしさに違いがあります。 I will go to Sapporo next Sunday. (今度の日曜に、札幌に行こうと思っているんだ。) The president of our company is going to leave for Korea next Sunday. (韓国には今度の日曜日に出発する事になっている。) 前者(will)では、行く意志をもっているという事が言いたい事で、実現するとは限らない。 一方、後者(be going to)は、例えばもう飛行機のチケットを手配済みで、よほどの事がないかぎり出発する。 つまり、be going toはすでに(つまり過去に)決定した予定を、willは話し手の将来についての(現在の)意志、希望を、説明する。willって名詞だと「意志」だしね。 さらに I am leaving in 2 hours. (2時間後に出発する) be going toと交換可能だが、予定の実現がさらに確実になっている場合、たとえば、もう成田にいてチェックインが済んでいるような時に使える。I am leaving now.(もう行くよ。)とか。 "He is going (to be) back!" 「ニオは必ずもどってくる。」Matrixでもって、 "I'll be back." 「また来る。」Terminator 1 "I am going to take this silly boy down to Denver for the week-end." 「私は、このばかな子をデンバーに連れて帰る事に決めましたよ。」 |
「経験」の現在完了 | |
実は、これがピンと来ません。 He has been to Arctic Circle several times. I am sure that I have met you before. 「北極圏に何回かいった事がある。」。「絶対、以前あったことがあるよ。」。教科書だと、現在もっている経験・知識の事を話しているから現在完了なんだ、といった説明があります。上の方で書いた鍵と同じ事で、現在完了なら「だから英国の事はなんでもしっているよ。」「あなたの事をしっているよ。」と暗に言いたいのだし、過去(I went to UK several times.)なら「行く度に大英博物館にいったんだ。」とかその時の話が続くはず。 特に、「初めて」や「唯一」とつくと、過去ではなく現在完了。(なんで?) This is the very first time I have been to Coldfoot. This is the only play I have really enjoyed. |
過去完了 | |
過去完了ってのはいまいちピンとこないんですが、ある推理小説を読んでいていくらかわかりやすい例をみつけました。 He found something in the foreast. It was a girl . No, he corrected himself, it had been a girl. Now it was a dead body. 森の中でなにかを見つけた。女だ。 いやちがう。自分でいいなおした。かつて女だった物。そしていまはただの死体だった。 ちょっと原典の内容に問題があるので、かなり変えました。 さて、小説は基本的に過去形で書かれていますから、登場人物にとっての現在は読み手の過去形です。なので、登場人物にとっての過去は読み手にとっては過去の過去なので、過去完了であらわされるみたいです。 イタリックにしたのは原著どおりで、「いまは違う」って点を表しているのはhadなんだな、ってことがよくわかります。 なんか、ハムレットの墓掘りのシーンでオフィーリアの死について話しているせりふみたいです。 |
現在完了と現在完了進行形 | |
これも論文で使う可能性は低いですが。 I have watched the DVD of the journey from Hanoi to Ho Chi Minh. I have been watching the DVD of the journey from Hanoi to Ho Chi Minh. 前者の現在完了は、「そのDVDを見たことがあって、内容をしっている。」という事だけど、「ずっと見ていて、いま見終わった。」という点に重点が置かれている場合もある。一方、まだ見終わっていなくて、見ている事の継続性をさらに強調すると、現在完了進行形になる。「そのDVDをべったり見続けている最中だ。」とか。 Mami has been laughing for 12 minitues. 「12分前からずっと大笑いし続けている。(今も。)」(何がおかしいんだ、息しないと死ぬぞ、マミ!) I have learnt Italian. I have been learning Italian. 前者の現在完了は、「イタリア語を勉強した事があって、いまはマスターしている。」という事。で、後者の現在完了進行形は「ず〜と勉強しつづけている。」で、「ず〜と」を強調したいときに使うらしい。 "Frankly", he said, "I've been thinking you a bit mad, but now I'm not quite so sure of it." Who's Body : D.L. Sayers
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助動詞 | |
I must do itとI have to do it.の違い | |
must | have to |
personal。話し手の意志、個人的な理由でやらなければいけない事。 I have to get up early tomorrow morning. I have got a lot of things I want to do! The garden of my house is beautiful. You must see it!. We have a good TV programme tonight. I must record a video. If you want to make an apple pie from scratch, you must first create the universe. |
impersonal。外部からの理由、規則や、おかれた状況からしなければいけない事、強制される事。 I have to get up early tomorrow morning. My plane is leaving at 8.00 from Narita. Look at the "NO LEFT TURN" sign. You have to turn right here. i cannot go to the foot ball game next satureday. I have to go to my office to meet my boss. Are you going to come quietly, or do I have to use earplugs? |
でも、この違いは大きくはないので、迷ったらhave to doにしておけばいいらしい。 しかし、否定の意味は全然異なる。逆転しているかも。 You mustn't do it.(それをしちゃだめ。) You do not have to do it. (しなくていいよ。) |