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英語論文執筆の参考書


PoloniusWhat do you read, my lord?
HamletWords, words, words.
PoloniusWhat is the matter, my lord?
HamletBetween who?
-----W.S. Hamlet: Act II, Sc. 2

専門の勉強をする方がずっと大事ですが、でも1冊くらいは持っていた方が・・・


書籍名Index


左矢印 「これから論文を書く若者のために」必読!


「理科系の作文技術」
「ライフサイエンスにおける英語論文の書き方」
--科学技術英語--「例文でみる英文化技法」
「科学技術英語の書き方入門」
「理系のための英語論文執筆ガイド」
「理科系のための英文作法」 --文章をなめらかにつなぐ四つの法則--
「英語小論文の書き方」
「科学英語のすべて」

論文じゃないけど


「科学者のための英文手紙の書き方」
「英語の辞書を使いこなす」
「これを英語で言えますか?」
「「日本人に共通する英語のミス121」

イギリス英語関連


「イギリス英語を愉しく学ぶ」
「イギリス英語を愉しく聞く」
「イギリス英語日常会話表現集」
「イギリスアメリカ英語対照辞典」
「イギリス英語 Total Book」
「イギリス日常英会話 Total Book」
「イギリス英語はおもしろい」
「イギリス英語の裏表」
「アメリカ英語とイギリス英語」
「英語と米語」
「英語の世界・米語の世界」
「街角のイギリス英語」
「女王陛下の英語」
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「これから論文を書く若者のために」を実際に使ってみて思うこと。


最近、「これ論」で読んだ事をできるだけ反映させながら論文を書き、投稿しました。
その体験から思うに、「これ論」を使って論文を書く一番のメリットは、自分の原稿を批判的な目でみる事ができる点ではないでしょうか。最初の原稿はどうしても独りよがりの文章になりがちですが、「これ論」を意識する事で、客観的な視点をもって推敲する事ができるようです。 特に、第1稿ができて数週間寝かしておいた時に、原稿の事は頭から追い払って「これ論」を読んでおいた結果、第2稿を作成する際にはむしろ閲読者の気分で読みなおす事ができました。論文の目的が、他人に、しかもさほど自分の仕事に興味をもっているわけでもない他人に、自分の仕事の価値を伝える事である以上、自ら批判的な目をもって原稿を書くのはとても重要です。 従って、「これ論」を普段から読んでおくのも重要ですが、まさに論文を書いている時にこそさらに有効ではないかと思います。

(27-AUG-2002)

(後日談:この論文、日本物理学会ジャーナル誌JPSJに一発受理されてしまいました。JPSJはなかなか厳しい雑誌なので、一発は滅多にないことです。「これ論」効果でしょう。)

「これから論文を書く若者のために」の紹介

酒井聡樹著 共立出版 2500円
  • この本は特に、論文を書けといわれても何を書けばよいのか分からず戸惑っている「若者」に最適です。

    ですが、この本は単なる入門書にはとどまりません
    論文執筆経験のある研究者にとっても、自分の論文が優れた論文といえるものかを再考させられる良書といえます。著者は問います。「その研究は科学に対してどのような貢献をしたのか。」これは、自分の研究の穴を熟知しているプロの研究者にこそ痛い問いでありましょう。

     
      本書では、良い論文とはどんなものかという視点を軸にし、良い論文を書くためには、論文の各部分で何をどう書くべきかを、膨大な例文で具体的に説明しています。著者の酒井氏は生物学が御専門ですが、本書の内容は、全ての研究分野に通じる普遍的なものです。また、使用されている例文は、分野の壁を感じさせないようによく配慮されているので、畑違いの研究者が読んでも違和感はないでしょう。
      
     本書には様々な特色がありますが、特に以下の3点が重要です。
      
    第1に、なぜ論文をかかなければいけないのか、について章をさいて説明し、論文が単に研究終了時の報告書ではなく、実は「研究を進める」事と「論文を書く」事とが表裏一体である事を指摘しています。従って、よい論文を書く訓練はそのままよい研究をする訓練でもあります。
      
      第2に、なぜその研究を行う必要があるのかをイントロダクションで明記する事が、良い論文にとって重要である事を強調してます。実際、研究の必然性が明瞭な論文が理解しやすい事は、多くの研究者が実感している事でしょう。さらに、本書では優れたイントロダクションの条件を明示し、その条件を満たしたイントロダクションを作るための手法を具体的に説明してくれています。
      
     第3に、良い論文とは分かりやすい論文である事を指摘し、第3部を独立させてテクニカルライティングについて解説しています。どんな解説書にもかならず「分かりやすく書くように。」と書いてありますが、本書はそれだけではなく、どんな文章が分かりやすいのか、どこをどうしたら分かりやすくなるのか、を具体的に示しています。研究者にとっても、テクニカルライティングの訓練を十分受けられない現状を考えると、本書の解説は貴重です。  
      

      
     一方、技術的な解説も充実しています。例えば、共著者の順番の決め方、文章中での文献引用の書き方、さらに投稿の手紙の書き方まで、現実の研究活動にとって重要ではあるけれど他書にはのっていない情報が多数含まれているのも特色でしょう。安易に共著者の名前を並べて、後でどれだけ深刻なトラブルになる事か・・・  
      

      
     
     
      
      詳しい内容、購入案内は酒井氏のサイトでご覧になれます。
     
     「これから論文を書く若者のために」(酒井氏のサイト)

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「理科系の作文技術」

木下是雄著 中公新書 624
  • 科学論文を書くならば、英語の些末な事よりも、論理的で明快な文章を書く事が重要です。そのためにはまずこの本を繰り返し読む事をお奨めします。
     本書は、物理学者である著者が,理科系の日本語レポートの書き方について学生を対象として解説しています。特に事実と意見を区別する事,明瞭簡潔な表現をする事、誤解される可能性のない文章を書く事、を重視しています.具体例が多いので問題点を理解しやすい.日本語文を対象としていすが,当然、英語論文作成にも通用します.上級者も繰り返し読む価値があります。



「ライフサイエンスにおける英語論文の書き方」

市原・A・エリザベス著 共立出版
  • 著者は日本在住の英国人生化学者.日本人科学者が書いた論文の添削経験に基づき,日本人向けに書かれている。簡単で短い英文を使う事を強く勧めている。In order toは無駄に長いのでtoにすべき、など。また、正しい例文だけでなく、かならず誤例文との比較があるので、分かりやすい。
    ちょっとぐらい間違ったって大丈夫という励ましが初心者にはありがたい.例文は生化学に限定されず科学全般に通用する。イラストがかなりあやしい.



--科学技術英語--「例文でみる英文化技法」

原田豊太郎著 アグネ技術センター
  • 日本語の構文から,それがどのように英文に返還されるかを非常に多くの科学技術例文で詳しく解説する.部分ではなく完全な文章なので応用しやすい。実際に使える例文が多く実用的で,読むというよりも使う本.目的別になっているので検索も簡単。私は、論文を書き上げた後にこの本を読みなおして、よりよい英文を見つけていれかえる作業をしています。



「科学技術英語の書き方入門」

原田豊太郎著 アグネ技術センター
  • 上の本の初心者向け解説書。日本人が間違いやすい用法について多数の例文を用いてくわしく解説.正誤両方の文を書いているのでわかりやすい.用法の使用頻度を分析していて説得力がある。特に冠詞の使い方を2章に渡って詳しく解説しているのが特徴か。また、前置詞で「〜を用いて測定した.〜によって計算した.」がbyなのかwithなのか,あるいはby menas ofなのかの一覧表が便利.コロン,セミコロンの賢い使い方も.



「理系のための英語論文執筆ガイド」

原田豊太郎著 ブルーバックス(B1364) 講談社
  • 上の2冊のダイジェスト版。例文は少なくなっているが、その分平易に書かれている。初心者版。電車の中でも日々勉強。



「理科系のための英文作法」 --文章をなめらかにつなぐ四つの法則--

杉原厚吉著 中公新書 1216
  • ”英作文法”ではない.個々の英文の文法的正しさではなく,文と文をつなげて論理的な文章を構築する方法を解説.従って,接続詞、接続副詞など論理を構築する用語の解説に多くのページを割いている.また、受動態か能動態かも前の文とのつながりで決まる事を指摘。新書ながら例文も多い.



「英語小論文の書き方」

加藤恭子,ヴァネッサ・ハーディー著 講談社現代新書

  • 文系,たとえば社会学の分野で英文レポートなどを書く事を想定.日本語文レポートと英語文レポートの構成の仕方の違いを比較し,英語文での論理の組立て方を具体的な例文をあげて解説.



「科学英語のすべて」

日本物理学会・編 丸善
  • 複数の著者によって,論文の構成,科学英語の解説,間違いやすい例などの基本事項を網羅.物理系ならたいていの研究室に1冊あるのではないでしょうか.



以下は論文向けではありませんが・・・


「科学者のための英文手紙の書き方」

黒木登志夫,F・ハンター・藤田著 朝倉書店
  • ご存じ黄色い表紙の本.科学者が仕事上書く手紙の解説.英文手紙のフォーマットから始まり,「実験に関して依頼する」「ホテルの予約をする」「帰国後の礼状」など例文が豊富.これ1冊でたいていの手紙,FAXには困りません.



「英語の辞書を使いこなす」

笹島準一著 講談社現代新書810
  • 英語辞書をどう使えばいいか、を具体的に解説。英和、和英、英英についてそれぞれ章をわけ、それぞれの特色を示し、読む時、書くときに、英語の単語と日本語の単語の意味のギャップを、辞書を効果的に使ってうめていく方法を多数の実例を使って説明している。また、英英辞書を使ってNativeの感覚をつかむ訓練の説明も。



「これを英語で言えますか?」

講談社インターナショナル編 講談社パワーイングリッシュ
  • 方程式など,文章で良く目にするけれど発音の仕方が分からない,そんな場合に役にたちます.例えば(a+b)2=a2+2ab+b2の読み方など.ただし科学用語は一部で,日常語が中心です.



「日本人に共通する英語のミス121」

ジェイムズ・H・M・ウェブ著 ジャパン・タイムス

  • 著者は日本の大学で英語を教えている英国人.日常英語で日本人が使い方を間違えやすい例を,品詞ごとに分けて解説.journeyとtripとtravelの違いって,わかりますか?





以下はイギリス英語

「イギリス英語を愉しく学ぶ」

小林章夫・ドミニク・チータム著 ベレ出版

  • 小林先生はNHK教育のイギリス英語講座の先生。CD付きでさまざまな状況での現実的な会話を豊富に解説。友人同士の会話が多いので英国にすんだら本当につかいそう。会話のスピードがナチュラルでイギリス英語を本気で身につけたい人には最適だが、初心者には「愉しい」かどうか。





「イギリス英語を愉しく聞く」

小林章夫・ドミニク・チータム著 ベレ出版

  • 上の本の続編で、リスニングのトレーニングを主目的にしている。スピードが早いのと、内容がやや複雑なので、中級者以上向きか。第1章にナーサリーライム(マザーグース)の朗読が含まれているのが面白い。(初めて本物を聞いた。)英国英語のリズムを重視している事の現れと思う。やはり英国英語を本格的に身に付けたい人にはお勧め。私は、これと上の2冊のCD で練習しています。





「イギリス英語日常会話表現集」

小林章夫・ドミニク・チータム著 ベレ出版

  • さらに続編で、タイトルどおり、日常生活用の会話です。でも、本当に日常会話なので、旅行くらいではあまり使いそうもないフレーズが結構あります。たとえば、英国人と結婚して、子供を英国でそだてるときに、子供を起こしたり歯を磨かせたりするときのフレーズとか。そういう状況にある人には、類書のない貴重な本です。もちろん、旅行者も使う自然なフレーズも満載です。ナチュラルスピードのCDつき。



「イギリスアメリカ英語対照辞典」



  • 本格的な英米比較辞典。普通に入手できる日本語版としては私の知る限り最大。単語だけでなく慣用句も豊富。なぜだかNegative Wordsが多い。様々な人から寄せられた「正しい英語」についての手紙も掲載していて、読み物としてもおもしろい。巻末には文法上の比較も。



「イギリス英語 Total Book」

カール・R・トゥーヒグ著 ベレ出版

  • 英語と米語の単語の比較もあるが、英国のさまざまな実生活の場面で使う単語を大量に掲載する事に力点がある。さらに、英国国内の地域差についても解説のある珍しい本。



「イギリス日常英会話 Total Book」

カール・R・トゥーヒグ著 ベレ出版

  • 上の本の続編。日常語というより、やや乱暴な言葉やスラングが中心で、普通の英国人が普通に生活している時に使う英単語を掲載。大量の卑猥語も。日本人が使う事は少ないと思う。



「イギリス英語はおもしろい」

大杉正明著 DHC

  • NHK英会話を長くやっていた人には懐かしい大杉先生。日常品などを中心にアメリカにはないイギリス固有の単語を1ページひとつつつ短いスキットで解説。全体の数は少ないけれど、典型的なものを的確に集めているので、これを押さえるだけでも、だいぶ英語になると思う。軽い読み物。なぜだか女性下着用語が多い。



「イギリス英語の裏表」

小林章夫著 筑摩書房

  • 表題の軽さの反して、英文学の専門家らしいややディープな英国文学作品の解説。長い引用が多く、英国人の言葉の用い方について、しっかりとした知識が得られる。特に米語との比較は多くない。基本的には98年ころにやっていたNHK3ヶ月英会話での小林先生のお話と同じ。



「アメリカ英語とイギリス英語」

大石五雄著 丸善ライブラリー 640

  • 英語と米語の違いを、家庭生活、スポーツ、政治経済などの各分野で使われる単語の比較で解説。会話表現が中心なので、英国で生活するのには役にたつかも。



「英語と米語」

大石五雄著 丸善ライブラリー 680

  • 前著と同じ著者だが、やや専門的な視点。発音、文法、古語、地名などでの違いの統計分析を基本に解説している。この手の本で統計的手法を持ち込んでいるのは珍しい。



「英語の世界・米語の世界」

ヴァネッサ・ハーディー著、講談社現代新書1288

  • 単語などの個別の差よりも、なぜ英米で言葉が異なるのかを歴史、社会構造などの視点から考えている。





「街角のイギリス英語」

大村善勇著、丸善ライブラリー620

  • 著者の英国生活で見聞きしたイギリス英語をつづった、どちらかといえばエッセイに近い本。英国に短期滞在しすると、にたような発見をできます。



「女王陛下の英語」

倉田保雄著 講談社現代新書1197

  • タイトルどおり、エリザベス女王の実際の発言をもとに、イギリス王室、イギリス上流階級特有の英語を解説。必ずしも典型的英国英語ではないのが面白い。(ある英国人が「女王はドイツ人だ。」と言ったのを聞いた事がある。)いずれにしても、日本人がそのまままねしたらおかしな事になる。



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