分詞構文 |
it is a tale Told by an idiot, full of sound and fury, Signifying nothing. 人生など愚か者が語るたわ言に過ぎない。わめき声、怒鳴り声に満ちているが、そこには意味など何もありはしない。 |
分詞構文は主文に対する副詞句で、科学論文では主文に条件や情報を付加するのに用いる事ができます。
たとえば、論文でよくつかう「実験結果は〜である。これは〜を意味している」「〜を補正する事で〜が得られる。」「〜を仮定すると、〜が計算できる。」「〜を用いて、〜の測定を行った。」などの類はだいたい分詞構文で表現できます。関係代名詞でももちろん可能だから、無理に使う必要はないけれど。
分詞構文をうまく使えば2つの文を密接に接続できるので、文章がしまって見えるようです。しかし、主語を省略しているので、失敗すると曖昧になる可能性があります。このため、論文では使うべきではない、とする教科書すらあるくらいですから、注意が必要です。私はよく使います。 注意:分詞の意味上の主語と、主文の主語が一致していなければいけない。 (Nativeでもけっこうやっているからあんまり気にしなくてもいいかもしれないが、教科書的にはこういうルール。非Nativeは教科書どおりが安全。) |
分詞構文ではないが with + ing分詞 |
For the experiments, the plate-type sample was set to be horizontal, with neutrons going through the sample. 板状試料は水平に設置され、中性子線を試料に透過させた。(実際には、あまりgoは使わないと思うが・・思いつかなかった。) All the compounds exhibit antiferromagnetic orderings, with the magnetic moments being parallel to the c-axis. このすべての化合物で反強磁性秩序が生じて、その磁気モーメントはc軸に平行である。 These rare earth compounds exhibit antiferromagnetic orderings, with the Dy compound having the highest transition temperature. これらの希土類化合物はすべて反強磁性秩序を示すが、その中でDy化合物は最も高い転移点を示す。 |
基本形 |
分詞構文は話言葉ではあまり使われないらしい。 He hurt his leg playing football in Kashiwa.(コンマなし) = He hurt his leg while he was playing football in Kashiwa. Feeling tired, I went back home early. = I went back home early, because I felt tired. Having won the game against Shimizu, we went to a pub to drink. =After winning the game against Shimizu, we went to a pub to drink. = After we had won the game against Shimizu, we went to a pub to drink. Uresy is in the pub now having a pint of bitter.(コンマなし) =Uresy is in the pub, and he is having a pint of bitter. |
誤用 |
分詞構文では、主文と複文の主語が一致していないといけない。だから次のような文は間違い。 Using this method, the transition temperature was determined. Assuming this condition, the transition temperature was determined. Assuming the same AFM structure, the values can be estimated. Using, Assumingの主語はたとえば「実験者」、主文の主語は「the transition temperature」でだめ。ものすごく多い間違い。「懸垂分詞」というらしい。英米人の論文でも懸垂分詞を使っている事があるが、日本人は避けた方が安全。英米人は、非nativeの間違いには厳しいって聞いたことがある。以下は慣用句なので懸垂分詞になっても問題ない。あるいは、主語が異なる分詞構文で、weが省略されている、との見方もできる。 Generally speaking, strictly speaking, broadly speaking |
独立分詞構文主語と分詞の主語が一致しない場合。分詞の前に意味上の主語を明記する。Oxidization being very serious, the sample must be prepared in N2 gas. |