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物理量に関する冠詞の基本



抽象的な意味での物理量:無冠詞


Specfic heat is most important for investigation of phase transition phenomena.
「比熱(Specfic heat)(という物理量)は、転移現象を研究する上で最も重要である。」


Entropy corresponds to degree of freedom in a system.
「エントロピー(という物理量)は、系の自由度に対応している。」


With increasing temperature,
「温度上昇とともに、」  パラメーターとしての温度でであって、値は問題にしていない。


Bond length is an important parameter for stability of the lattice.

具体的な値を意識した物理量:不定冠詞


2:(ある)磁場をかけると相転移(phase transition)が観測された。

Appling a magnetic field, we observed a phase transition.

   値はあきらかにしないが、具体的な磁場の値を想定している。    

   
An obvious anoaly was observed at a temperature below the transition temperature.

「転移温度以下(のある温度)で、明瞭な異常を観測した。」    

でも、実際の論文なら具体的な値を書くはずだから、この例文はまずありえない。

具体的な複数の値を意識した物理量


3:いくつかの点で測定した

We measured specfic heat under several magnetic fields.

Magnetisation was measured at lower temperatures

具体的な値を持った複数の磁場、温度を想定している。こちらの文は、実験条件の説明なんかによく使う。


具体的な値を明示した物理量の場合も不定冠詞


a cylindrical sample with a diameter of 10mm

a cylindrical sample with a 10mm diameter

(数値で限定されるのだからtheになりそうな気がしてしょうがないけれど、aになるらしい。理屈は分からない。)

しかし、具体的な値でも、転移温度などそのもの固有の値の場合は定冠詞


a magnetic transition with the transition temperature of 10.0K.

the melting point of 20 K.
melting point:融点(固体が液体に変化する温度)
融点が複数存在するはずはないので、「唯一」の定冠詞the がつく。しかし、転移が複数回起こる(転移温度を複数もつ)系の場合はa の方が正しいと思う。


hundred, thousand, millionの場合


I have got a thousand pounds.

I have got one thousand pounds.

I stayed in the Laboratory for a hundred days.

I stayed in the Laboratory for one hundred days.

aの方が口語的。でもaを使えるのは数字の先頭の時だけ。


141 = a hundred and forty-one

しかし、

5141 = five thousand, one hundred and forty-one

thousand、hundred, millionなどは複数形にはならない。


数値つきの名詞


five pounds : a five-pound stone

ten miles : a ten-mile walk

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