fact, possibility |
the fact that an magnetic ordering is realised at 50K indicates that~ この場合は同格のthatなのでa fact でも文法的には正しいが、どうもそうはいわないらしい。 |
意味からかならずtheがつく形容詞 |
only, same, following, preceding, next, first, second,,, the only compound which shows a field-induced magnetic transition is ..... the first point we should point out is that ...... |
最大、最小、中央など、一つしかないもの |
The most important character is its large effective electron mass. This compound has the highest transition temperature in this system. 初めて出る言葉でも、最大や最小の物は一つしかないから、theがつく。 The Piglet lived in a very grand house in the middle of a beech-tree, and the beech-tree was in the middle of the Forest, and .... Winnie-the-Pooh Chapter 3, A.A. Milne
「くまのプーさん」でコプタ初登場の場面。章の冒頭の一発目の文で、当然、この文の前に文はない。さて、問題はthe middle。物の端はいくつかあるかもしれないけれど、middleはひとつしかないので、初めて出る言葉だがthe middle と定冠詞が必要。Nami went to the city centre.とかも。 the filling of a sandwich サンドイッチの具。なんかの料理の本から。 This is the beginning of a beautiful friendship. 米映画:Casablanca
御存知、カサブランカの有名なラストシーン。普通は「ある事柄の始まり」はひとつしかないから必然的にtheでないといけない。一方、この友情はたくさんあるひとつの友情、友人関係にすぎないからa。(もっとも、友情が数えられる事が奇妙だ。)フランス人署長の目の前でドイツ軍将校を射殺したリック。しかし、署長はリックを逮捕せず、部下の警官に見当外れの指示をだす。二人きりになったとき、署長がリックに向かってこのセリフをはく。 あれ? 教科書的には「firstならtheがつく」のですが、次のようなタイトルの本をみつけてしまいました。 A first course in Crystallography. by A. Windle (結晶学の第1歩) 本のタイトルでうっかりするやつはいないでしょうから、こういう使い方もありなんでしょう。これもやはり、firstだからtheと機械的にきまるのではなく、著者が唯一の第1歩と思っているかどうか、が問題のようです。結晶学の勉強の入り口はいくつもある、この本はそのひとつ、ってことかな。 結局、普通じゃない使い方があるだけで、まちがった使い方ってのは存在しないのだとおもう。言葉は人が使うものであり、人が発した以上、ある学派の文法法則にあっていようがいまいが、それは生きた言葉。 |
初出でもすぐ後ろで限定される場合 |
the compound DyB2C2 the tetragonal system RB2C2 (tetragonal:結晶構造の一つで、正方晶) the poet Rilke :詩人リルケ 「秋の日のヴィオロンの〜」 次も可 the RB2C2 system the Kondo effect 後ろから関係詞で限定されている場合もtheが必要。でも、関係詞で修飾されているからといって、かならずtheなわけではない。 関係詞と冠詞の解説へ。 |
理由もへったくれもないtheがあったりなかったり |
I often listen the radio, but seldom watch television. the radioだけど、特定の1台のラジオのことではなくて、「ラジオを聞く」という行為のこと。なんかの教科書で、昔はラジオは一家に一台しかなかったから、と得々と説明しているのがあったけど、どうだろ。その可能性はあるけれど、むしろ抽象のtheじゃないのかな。じゃ、テレビはどうよ? ところで、こういうとき勘違いしちゃいけないのは、「ラジオにはtheがつくけどテレビにはtheがつかない」とか機械的いおぼえちゃいけないってこと。人の言葉なんだから、当然いろんなことがあり得る。 Could you turn off the television, please? 「その(今うるさく鳴っている)テレビのスイッチをきってくれませんか?」 I often go to the cinema, but seldom go to the theatre any more. これも、特定の映画館や劇場を指定しているのではなく、「映画をみにいく」「芝居をみにいく」という行為のこと。でもこれは、昔は街に一個しかなかったから、とかいうあたりからはじまっていそう。ロンドン橋が昔はthe bridgeってよばれていたようなものかもしれない。 |